『書きます!#観劇レビュー』

20代の管理人が鑑賞した舞台のレビューを書き残していきます!

舞台『パークビューライフ』を観劇した感想(ネタバレあり)

第64回目のレビューは、風間俊介さん主演「パークビューライフ」です。

 

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世田谷パブリックシアターにて上演中の本作は、朝ドラ「ひよっこ」などを書かれた岡田恵和さんが脚本を書かれており、男性ひとり女性3人の、登場人物4人で繰り広げられる会話劇です。

 

とある部屋で出会う4人

 

半ば引きこもり状態の成瀬洋(風間俊介)の部屋に、突如3人の女性が乱入!

成瀬に気づかず不法侵入し、3人での夜を楽しんでいた。

成瀬は部屋に入ってきた3人に驚き、3人も成瀬の存在に気づき大騒ぎ。

しかしこの出会いが、成瀬と3人の運命を大きく変えることになっていくのでした。

 

 

 

成瀬は冒頭から開始20分ほど全く喋りませんでした。

風貌や仕草、表情だけで成瀬のキャラクターを表現する風間さんの演技は圧巻でした。

 

成瀬の人生を大きく変えることになる3人の女性は倉科カナさん、中川翔子さん、前田亜季さん。

パワフルな同級生3人娘として、ストーリーを引っ張っていきます。

 

一緒に暮らしませんか?

 

成瀬は不法侵入してきた3人に対して「一緒に暮らしませんか」と言います。

そしてこう続けます。「僕ゲイなんで。」

成瀬のぶっとんだ提案を受け入れる3人。そこから奇妙な4人暮らしがスタートするのです。

 

今まで全く人と喋らず生きてきた成瀬にとって人と話すこと自体が新鮮で、3人が自分の人生に彩りを与えてくれる日々。

ひょんなことで口ケンカしたり一緒に笑ったり、過去の自分からは想像できないくらい明るくなった成瀬。

成瀬の生活が一変する様子を"音楽"と"衣装"、そして"ダンス"も交えて表現していて、今まで暗かったステージ上がカラフルになっていく様子は、キャラクターの気持ちの変化が伝わってきて心が躍りました。

 

誰かと暮らしたり話したりするのは楽しいと同時に面倒であり、時には辛くなってしまったり。自分以外の誰かと暮らした経験のある人なら痛いほどわかる感情が、物語の後半で強く描かれていきます。

 

 

物語の中盤、成瀬は彼女たちに対して後ろめたい感情が生まれます。

実は成瀬はゲイではなかったのです。彼女たちと一緒に暮らしたい一心でとっさについた嘘でした。嘘をつき続けることが苦しくなったしまった成瀬。

 

その嘘を告白することで彼女たちの心をひどく傷つけ、また成瀬自身も傷つくことになってしまいました。

 

個人的にはゲイだろうがなかろうが、一緒に暮らして仲良くなって心の底から信頼しあっていれば、そこは関係なくなってしまうように思いましたが、やはり暮らすきっかけが嘘だったということで関係性に亀裂が入ってしまった4人。

 

そこから語られる各々の気持ちが何とも痛々しくて、でも目の前の幸せをこぼしたくないという彼らが愛しくて、大好きなキャラクターたちでした。

 

ストーリーはぶっとんだ設定でありつつも、そのなかで繰り広げられる会話劇は人が人と生きていくことの尊さを感じることができました。

 

風間さんは挙動不審で暗かった成瀬の心情の変化を丁寧に演じ、3人に気持ちを吐露する最後のシーンは力強く、観客の心を動かしてくれました。

 

倉科カナさん、中川翔子さん、前田亜季さん幼馴染3人のやり取りも微笑ましく、また、3人それぞれが抱えている悩みがかなりリアルで、田舎から上京して3人と同じく東京で働いている私は他人事とは思えませんでした。

 

だからこそさらに彼らが愛おしく感じてしまったのかもしれません。

 

 

【公演情報】

 

『パークビューライフ』

 

作:岡田恵和

演出:田村孝裕

 

出演:風間俊介倉科カナさん、中川翔子さん、前田亜季さん

 

 

東京公演:2021年4月7日(水)~18日(日)  世田谷パブリックシアター

大阪公演:2021年4月23日(金)~25日(日) サンケイホールブリーゼ

愛知公演:2021年5月1日(土)・2日(日) ウインクあいち愛知県産業労働センター)大ホール

 

観劇日:2021年4月10日(土)12:00公演

 

劇団☆新感線『月影花之丞大逆転』を観劇した感想(ネタバレあり)

第63回目のレビューは、劇団☆新感線『月影花之丞大逆転』です。

 

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劇団☆新感線のファンの方はもちろん、観劇された方全員が笑い疲れてしまうくらいのはちゃめちゃコメディー作品でした!

 

Yello/新感線

 

本作は劇団☆新感線の新シリーズ「Yello/新感線」の1作品目ということで、"蜜にならない"、"上演時間が短い"、"お客さまが楽しく元気になる"を軸として展開される新シリーズとのこと。

 

この情報を入れずに観劇したのですが、確かにいつもの新感線作品に比べて上演時間が短く(短いといっても2時間5分。通常が超大作すぎるんですよね)、出演者も少ないな~(少ないといっても11名。通常が30名越えで多すぎます)と思っていました。なるほど、こういう新シリーズだったのですね。コロナ禍での上演ということで、演者の安全とお客さんの安全、どちらも考えられた非常に良い体制だと思います。

 

バカ騒ぎのお祭り作品

 

劇団☆新感線の作品を観たことある方なら分かる、過去作品のオマージュや名セリフも飛び出し、バカ騒ぎのお祭り作品でした。

 

ストーリーの途中には曲がいくつも披露され、まるで音楽ライブのよう。

さらに驚いたのが、曲が流れ始めるとお客さんがペンライトを振り出して参加できるというシステム!専用のペンライトがグッズとして販売されていました。

そういう風に客席参加型で盛り上がることができるなんて知らなかった・・買って私も一緒に振りたかった~~~。

 

場面もコロコロ変わりますが、背景のパネルを入れ替えるのみのスムーズかつシンプルな作り。そして演者の動きに合わせた細かな音と照明の演出に「さすがです」としか言いようがありません。

嵐のように過ぎ去る一つ一つの場面が、観ている観客を飽きさせずワクワクさせ続けますし、全員が全力で食らいついていくこのパワフルな作品は、演劇界と見に来たお客さんを明るくさせてくれる力を持っているなぁと感じました。

 

おなじみのメンバーとゲスト

 

古田新太さん、阿部サダヲさん、木野花さん、河野まさとさんをはじめとする劇団新感線常連組。

 

そして、浜中文一さん、西野七瀬さんというゲスト組。

 

全員が潰し合うくらいの存在感で、全員ステージ上で大爆発していました。

着替えも多いし、走ったり踊ったり歌ったり叫んだりでとにかく動きが多いですが、大変そうだな~という印象の前に、演劇要素をたっぷり含んだ想像以上のストーリーにこちらはそんなことを思うヒマもありませんでした。

 

全くそんな展開ではなかったのに、古田さんと阿部サダヲさんが突然刀を持ち、殺陣を披露し始めたときには「いや、どんな展開?」「新感線といえば殺陣だけども!」と心の中でツッコんでしまいました。

 

なんでもアリなんだな、と。この正解でも間違いでもない、訳の分からないものを観ているときの予測できない感じが大好きなんですよね。

 

個人的に、西野七瀬さんの声のお芝居がとても好きになりました。踊ったり叫んだり、ベテラン組に交じって非常に大変だったかと思いますが、更にいろいろな舞台作品に出演してほしいと思いました。

 

ドラマや映画では見ることのできない、演劇空間だからこそ表現できる突拍子もないストーリーや演者のはじけっぷりは、ここ最近観劇した中でもダントツでした。さすが劇団☆新感線作品です。

 

【公演情報】

 

2021年劇団☆新感線41周年春興行 Yellow ⚡新感線『月影花之丞大逆転』

 

作:中島かずき
演出:いのうえひでのり

 

出演:古田新太 阿部サダヲ浜中文一 西野七瀬
河野まさと 村木よし子 山本カナコ 中谷さとみ 保坂エマ 村木仁/木野花

 

東京公演:2021年2月26日(金)~4月4日(日) 東京建物 Brillia HALL

大阪公演:2021年4月14日(水)~5月10日(月) オリックス劇場

 

観劇日:2021年3月27日(土)17:30公演
 

舞台『未来記の番人』を観劇した感想(ネタバレあり)

第62回目のレビューは、新橋演舞場にて上演中の舞台「未来記の番人」です。

 

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本作は築山桂先生原作の「未来記の番人」を舞台化した作品で、聖徳太子が残した予言の書を巡る争いを描いた作品です。

 

劇中には"異能"と呼ばれる、普通の人には備わっていない能力を持ち合わせている人間が数多く登場し、聖徳太子予言の書「未来記」を巡る攻防に突入していきます。

その争いの中で、主人公の千里丸が自分が今すべきこと、自分の生きる理由について初めて自身に問うのです。

 

 

殺陣あり、ダンスあり、めまぐるしく展開する物語に最後まで目が離せませんでした。

 

 

異能を持つ主人公・千里丸

 

 

主人公は千里先も見えるという"千里眼"という異能を持つ千里丸。

A.B.C-Z戸塚祥太さんが演じられています。

戸塚さんは毎年主演の舞台をされており、昨年も舞台『阿呆浪士』という作品で主演されていました。

 

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『阿呆浪士』では武士(というか本当は魚屋だったんだけど、ひょんなことから赤穂浪士として討ち入りに参加させられる)を演じられていましたが、今回もまた武士、ではなく忍者です。

 

原作では19歳設定の千里丸ですが戸塚さんは30代。

でも全然違和感ないんですよね。ここまで違和感ないのかってくらい違和感なくて驚きました。

舞台上で千里丸はずーっと喋ってるし踊ってるし走ってるし悩んでるし怒ってます。とにかく舞台上でひたすらに忙しい。10代だからこその未熟さや幼さが垣間見えるキャラクターです。

 

話が進んでいくにつれて、千里丸がこの「未来記」を巡る争いの中で様々なことを学び経験し、悩み叫び苦しみながら成長していくのです。

 

そんな未熟さのある、でも芯の通っている千里丸を戸塚さんが全身全霊で演じられていました。

『阿呆浪士』を観劇した際も感じましたが、戸塚さんの声の張り方、ここだというときがとにかく上手い。どう上手いのか、実際聞いてくださいとしか言えないのがもどかしい。

感情が目に見えるかのように伝わってくるんです。千里丸が何を考えてその言葉を言っているのかが声の出し方から伝わってくる。

 

千里丸が持つ、不器用さや真面目さやユーモラスさがそれぞれ濃く出るシーンは異なっていて、その場面ごとに感情をころころと変えていく必要のあるキャラクターなんですが、戸塚さんはとにかく上手い。

憑依型の役者さんだなぁと観劇するたび思うのですが、今回も表情・仕草、細かい部分まで千里丸そのものでした。

俳優・戸塚祥太の才能は恐ろしいです。

 

 

原作と舞台脚本のちがい

 

原作を読んでから観劇したので、自分自身の想像と異なるシーンも多々あり、「あっここのシーンが違う」「あの登場人物は出ないんだ」など、異なる部分を探すのが非常に面白く興味深かったです。

 

原作では四天王寺で白鷹が登場しますが、劇中では雷に代わっており、異能を持つ者として登場する巽の異能が「人を遠くに飛ばす異能」から「人の動きを封じ込める異能」へと代わっていました。

 

舞台上で表現するにあたり変更したのかと思いますが、自分の予想を上回る展開に「そうきたか!」とわくわくしながら観劇していました。

 

 あの分厚くて500頁もある本を2時間の舞台にまとめ上げる凄さ。

そして、ダンス要素や、懐メロや洋楽など、一見すると時代劇とはミスマッチな踊りや音楽を取り込むことで現代劇的な要素も加えているように感じ、新たな舞台表現だと思いました。

 

また、本格的な殺陣のシーンも満載で、かつ、ダンス要素を含めた殺陣もあり、視覚的にも面白い印象を受けた作品でした。

 

 

【公演情報】 

 

未来記の番人

 

原作:築山桂「未来記の番人」

 

出演:戸塚祥太惣田紗莉渚松田悟志、富岡健翔、山本健翔、大川良太郎、笠原章、勝野洋渋谷天外・・・etc

 

 

東京公演:2021年3月12日(金)~3月21日(日) 新橋演舞場

愛知公演:2021年3月27日(土)          日本特殊陶業市民会館

福岡公演:2021年3月30日(火)          久留米シティプラザ

大阪公演:2021年4月3日(土)~4月11日(日)  大阪松竹座

 

 

観劇日:2021年3月18日(木)17:00公演

    2021年3月20日(土)16:00公演

 

 

舞台『Oslo(オスロ)』を観劇した感想(ネタバレあり)

第61回目のレビューは、新国立劇場にて上演中の舞台「Oslo(オスロ)」です。

 

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V6坂本昌行さん主演の本作は、国同士の駆け引きや人間のエネルギーに満ち溢れる、パワフルな作品でした。

 

 

敵国同士の極秘交渉

 

 

1990年頃、イスラエルパレスチナは過去から長きにわたって緊張関係にあり、いまもなお紛争も絶えない状況であった。その状況を目の当たりにした坂本さん演じるノルウェー社会学者ラーシェンは両国へ和平をもたらすことを決意し、妻でありノルウェー外務省職員であるモナとともに様々な人たちの協力を得ながら両国の交渉を進めていく.....

という物語です。

 

観客全員がすぐ理解するには非常に難しいテーマであり、多くの専門用語が飛び交うため、事前予習が必要だと痛感しました。もしくは「高校生のときに世界史もう少し頑張っておけばよかった・・・」。

 

冒頭から状況がつかめずとっつきにくい印象でしたが、物語が進むにつれて、冒頭が伏線になっていることに気づきます。

物語のはじめは交渉が順調に進んでいないように見受けられるのですが、それもまた伏線。物語が進むにつれて、坂本さん演じるラーシェンと安蘭けいさん演じる妻モナの交渉を円滑に進めるための作戦であることが分かり始めるのです。

 

 

ラーシェンの覚悟とモナの支え

 

 

ラーシェンは極秘交渉を円滑に進めるため、そして各国の了解を得るためにとにかく奔走します。時には矢面に立って両国からの不満や批判を浴びたり、一方で自分だけでは対処しきれずモナに助けを求めることも。それでもこの交渉を必ず成立させるという強い意志が、作品全体を通して常に伝わってくるのです。

坂本さんの紳士的かつ可愛らしいイメージが、時に強く、時にか弱く見えるラーシェンというキャラクターをさらに魅力的に見せていたと思います。

 

そんなラーシェンを常に支え、同じ理想をめざしともに奔走するのが妻のモナ。そのモナを演じたのは安蘭けいさんです。

強くたくましく、一方で女性ならではの柔軟さも併せ持つ彼女の存在は交渉を進めるにあたっては必要不可欠。安蘭さんが演じてくださったことで、モナという存在がこの交渉下においていかに必要かということに説得力がありました。

 

1人二役

 

本作では、主要キャラクターを演じている相島一之さん、河合郁人さんらが二役を演じていることに驚きました。

特に河合さんは両者の登場シーンが近い場面があり、早着替えとなるシーンも多々ありました。熱血で笑顔なしの外務省職員と個性的で陽気なキャラクターである研究員という似ても似つかぬ二役を演じ、全く異なるキャラクターだからこそ演じ分けも素晴らしく、場面展開と同時に、十数秒後には別のキャラクターとしてステージ上に現れるのは視覚的にも面白い演出でした。

 

 

映像を使った演出

 

ステージ上には一面に大きな壁が設置され、物語が進むにつれて、壁にプロジェクションマッピングで紛争の映像が映し出されます。

壁が大きなスクリーンとなり、イスラエルパレスチナの当時の状況を観客に伝えます。実際の映像が流れることで悲惨な状況が伝わり、よりリアリティかつ緊張感のある交渉の瞬間をその場で実際に体験しているかのようでした。

 

 

【公演情報】

 

Oslo(オスロ

 

作:J・T・ロジャース

 

演出:上村聡史

 

出演者:坂本昌行安蘭けい福士誠治河合郁人横田栄司石田圭祐那須佐代子、石橋徹郎、佐川和正、チョウ・ヨンホ、駒井健介、吉野実紗、相島一之、増岡徹

 

 

東京公演:2021年2月6日(土)~2月23日(火・祝)

宮城公演:2021年2月27日(土)~2月28日(日)

兵庫公演:2021年3月3日(水)~3月7日(日)

福岡公演:2021年3月13日(土)~3月14日(日)

愛知公演:2021年3月20日(土)~3月21日(日)

 

 

観劇日:2021年2月11日(木・祝)13:00公演

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

追悼 三浦春馬さん ~数々の出演舞台を観劇して~

 

2020年7月18日、大好きな俳優、三浦春馬さんがこの世を去りました。

 

あまりに突然のことで、当然受け止めることもできず、数日間涙が止まりませんでした。

今でも信じられません。主演のドラマが昨年放送されましたし、現在も出演されている映画が公開されています。

まだどこかで生きているとしか思えないんです。なので、この事実を受け入れるのにはまだ当分時間がかかりそうです。

  

 

私がこの観劇ブログを始めたきっかけも三浦春馬さんでした。

 

 

2016年、春馬さん主演の「キンキーブーツ」を観劇しました。この作品のパワーに圧倒され、春馬さん、小池徹平さんはじめとするキャストの皆さんのパフォーマンスに感激し、この興奮を多くの人に伝えたい!その一心で開設しました。

そして第1回の観劇レビューとして「キンキーブーツ」をレビューしました。

 

「キンキーブーツ」から感じた興奮は今でも思い出しますし、忘れることはありません。三浦さん演じるローラはとにかくステージ上で力強く華やかで、私たち観客に自分らしく生きることの楽しさを教えてくれました。

 

2019年には三浦さん主演舞台であり、ドフトエフスキー作品の非常に重厚で難解な作品である「罪と罰」を観劇し、役柄が憑依したかの如く演じる彼に目を奪われたのを覚えています。

 

 

亡くなった人は戻ってきません。ただ、ドラマや映画、数々の作品の中で生き生きとしている三浦さんを見ることはできます。

 

残された私たちは、彼の作品を見て、彼の人柄や演技にこれからも思いを馳せて、彼が最高の役者だったことを忘れないことしかできません。

大好きな作品がたくさんあります。コメディもシリアスも何でもこなす、器用で大好きな俳優、三浦春馬さん。もっともっといろんな役を演じる三浦さんを見たかった。おじさんになった渋いお顔も見たかった。おじいちゃん役もこなす三浦さんも見たかったな。

いままでもこれからも大好きな俳優であることに変わりはありません。素敵な作品を残してくれてありがとう。残してくれた作品を胸に抱えて、私たちは三浦さんの見れなかった明日を生きていきます。私の大好きな言葉である、「人生生きているだけで丸もうけ」って三浦さんに伝えたかったです。

どうかお元気で、穏やかに天国で笑顔で過ごされていることを願っています。

 

                                2021年2月

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミュージカル『モンティ・パイソンのSPAMALOT』を観劇した感想(ネタバレあり)

第60回目のレビューは、3回目の上演となるミュージカル「モンティ・パイソンSPAMALOT」です。

 

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本作はブロードウェイ作品で2012年に日本で初演、2015年に再演を果たし、6年ぶりとなる今年2021年に2度目の再演となった大人気作品です。

 

台本・演出は福田雄一さん。そして主演は山田孝之さん。福田さん演出×山田孝之さん主演となれば、面白くないはずがありません。そして結果的に3時間笑いっぱなしで劇場を後にしていました。

 

とにかく笑えるミュージカル

 

本作のストーリーは訳が分からず面白いですし、演出もポップでお祭り的な要素もありました。さらに、何人ものメインキャストが入れ替わり立ち代わり、様々なキャラクターを演じ分ける面白さもあり、終始笑ってしまいました。

 

キャラクターそれぞれのキャラが濃く、特にシソンヌのお二人は芸達者かつお二人の持つ世界観も合わさって、俳優さんたちのコメディ部分をさらに色付ける、本作の絶対的キーパーソンだったと思います。

 

 

ミュージカルの女王 新妻聖子さん

 

いつか新妻聖子さんのミュージカルに行って、直接あのすばらしい歌声を聴いてみたい、と思っていたのですが、まさか本作でその夢が叶うとは思いませんでした。

そして「ミュージカル女王の無駄使い」がステージ上で堂々と繰り広げられていました!

 

何ともミュージカルの女王には言わせてはいけないセリフを音楽に乗せて歌う新妻さんは、吹っ切れているように見えて清々しい歌いっぷり。福田さん演出ならではのシーンも多数あり、女王にそこまでやらせるか!と会場が笑いに包まれていました。

そして素晴らしいお声で、本作のミュージカルとしてのクオリティの全面を担ってくれていたと思います。

 

 

新型コロナウイルス感染拡大状況下での観劇

 

 

個人的に、最近は新型コロナウイルスの影響で趣味だった舞台鑑賞から足が遠のき、あまり観劇の機会がありませんでした。精神的に、観劇に費やす余裕が減っていたというのが理由です。

 

ですが、この作品を観劇して、観劇することの楽しさを思いださせてくれました。そして、気持ちが前に向きにくいこんな時だからこそ、何も考えずただ笑わせてくれる、こういう作品を見るべきだと思いました。

 

 

ただ「面白い」以上のものをこの作品から与えてもらった気がしています。

 

 

【作品情報】

 

 

ミュージカル「モンティ・パイソンSPAMALOT

ミュージカル「モンティ・パイソンのSPAMALOT」featuring SPAM公式ホームページ

 

上演台本・演出:福田雄一

 

出演者:山田孝之賀来賢人小関裕太、三浦宏規、矢本悠馬、じろう(シソンヌ)、長谷川忍(シソンヌ)、新妻聖子・・・etc

 

東京公演:2021年1月18日(月)~2月14日(日) 東京建物Brillia HALL

大阪公演:2021年2月28日(木)~2月23日(火・祝) オリックス劇場

福岡公演:2021年2月26日(金)~2月28日(日) 福岡市民会館大ホール

 

観劇日:2021年2月13日(土)17:00公演

 

羽ばたけ小劇団シリーズ⑤ 遅咲会「偉人ちゃん2020~本能寺が変~」を観劇した感想

第59回目のレビューは、遅咲会第14回 2020年9月公演「偉人ちゃん2020~本能寺が変~」です。

 

新型コロナウイルス感染症のため、3月以降観劇予定だった公演は全て中止、払い戻しの日々でしたが、先月より少しずつですが観劇に行けるようになってきました。

 

その中でも今回は、以前から数回観劇させていただいております「遅咲会」さんの舞台を観劇してきました。

 

前回観劇した際のレビューは以下に掲載しておりますので併せてご覧ください!

www.kakimasu-review.com

 

本作は昨年上演された「偉人ちゃん2019」の続編ということで、(実は昨年観劇していたのですが、レビューを書き忘れておりました・・・)昨年上演時のキャラクターはもちろん、今回新たに登場するキャラクターも多数登場し、前回にも増してお祭り騒ぎでパワフルな作品となっておりました!

 

〈あらすじ〉

ここは遅咲会出版編集部。昨年に引き続き今年も、歴史上の偉人を多数収録した人物事典「偉人ちゃん2020」の出版が決定し喜ぶ編集部。しかし、今年からプロジェクトリーダーとなった川上と元々のプロジェクト発起人である安住は内容の方向性で言い争いをしてしまう。

編集部のお局社員である遠藤が身に付けた、「偉人たちと向き合い過ぎて偉人を現世によみがえらせる能力」を使い、偉人たちから"生きた証言"を手に入れようとする川上と、歴史家が築き上げてきた”諸説あり”という文化を崩すべきではない、という安住。

二人のいさかいは、ほかの社員や偉人たち、未来人をも巻き込んで「本能寺の変」をめぐる大騒動へと発展していく-。

 

 

時代も登場人物もコロコロ変わる、終始めまぐるしい作品で、そんな作品を一つにまとめあげる脚本、出演者の皆さん、とにかく凄いです。

 

登場人物が多い分、混乱するかと思ったのですが、それぞれのキャラクターの見せ場もあり、テンポよくストーリーが進んで観やすかったです。

 

 

【公演情報】

 

 

遅咲会第14回公演「偉人ちゃん2020~本能寺が変~」

 

脚本・演出:福井しゅんや(fukui劇)

 

出演:中川ミコ、大柿誠、菊田貴公、太田純平、真僖祐梨、アモーレ橋本、岡崎賢、緒方夏生、華麗るぅ、川竹達也、金純樹、鈴木美玖、波田地綾奈、松本洋一

 

日程:2020年9月21日(月)~9月27日(日)

 

会場:コフレリオ新宿シアター

 

観劇日:2020年9月25日(金)19:30公演