第9回目のレビューは、パルコプロデュース・ミュージカル「キャバレー」です。
本作は、長澤まさみさんがミュージカル初挑戦されることで注目されています。
チラシからも伝わってきますが、とにかく長澤まさみさんがめちゃくちゃキレイでした!!!!!
キャバレーの歌姫サリー役ということで、豪華できらびやかな衣装を沢山着て、どれもとっても素敵で見惚れてしまいました!
場面によって衣装がコロコロと変わるので、そこも見どころのひとつだなぁと思いました。
健康的なスタイルと声、笑顔。でもセクシーな魅力も併せ持ち。
ミュージカル映えしまくりです!
ミュージカルということで歌唱シーンも沢山あり、長澤さんの歌声を初めて聴きましたが、声が透き通っていてとても上手でした。ほんと冗談抜きで上手かったです!
キャバレーのあるシーンで『私、女優だから!』と言い放ち、舞台上で一人、バラードを歌うシーンがあるんですが、長澤まさみさん自身と歌姫サリーとが重なってみえて、女優としての意思と覚悟がそこに見えた気がしました。
そして、長澤まさみ演じるサリーと恋に落ちるのが小池徹平演じるクリフです。
サリーたちのいるドイツに単身、夢を追いかけやってきたのがアメリカ人青年クリフ。
ドイツの中にアメリカ人がひとり、そしてストーリーがクリフを主軸として進んでいくので、観客は彼にとても感情移入しやすいのではないでしょうか。
小池徹平さんは最近、次々に大きなミュージカルのメインキャストを演じられていて、
ミュージカル俳優さんとして成長されてます。歌も上手ですし、演技が繊細で。
また何といっても、主役に振り回される役がとても似合いますよね(笑)
ミュージカル「キンキーブーツ」の時も三浦春馬に散々振り回され、今回も長澤まさみに振り回され・・・。(笑)
次の作品もとても楽しみです!
この作品の作・演出を手掛けられたのが大人計画の松尾スズキさん。
私は松尾さんの作品がとても大好きで、舞台セットがきらびやかなんです。ポップで明るい。
でも、必ずと言っていいほど最後はハッピーエンドではないんです。
幸せな空間から一転する恐怖がいつもぞっとするんですけど、恐怖と笑いは隣り合わせで紙一重だ、という事実を舞台を通して体現されているようにも感じます。
長澤さんはこの「キャバレー」が最初で最後のミュージカルだと公言されてましたが、また別の作品にも挑戦してくれたらとっても嬉しいです!それほど魅力ある女優さんだと思います。
この機会を逃すと長澤さんのミュージカルが二度と観れないかもしれませんし、地方公演もありますので、ぜひ行ってみてください!
【公演情報】
Parco Produce ミュージカル『キャバレー』
出演:長澤まさみ・石丸幹二・小池徹平・小松和重・村杉蝉之介・平岩紙・秋山菜津子 etc・・・
東京公演:2017年1月11日(水)~1月22日(日) EX THEATER ROPPONGI
横浜公演:1月26日(木)~1月29日(日) KAAT 神奈川劇場〈ホール〉
大阪公演:2月3日(金)~5日(日) フェスティバルホール
仙台公演:2月10日(金)~12日(日) 仙台サンプラザホール
愛知公演:2月17日(金)~19日(日) 刈谷市総合文化センター 大ホール
福岡公演:2月24日(金)~26日(日) 福岡サンパレスホール
観劇日:2017年1月28日(土)18:30公演