『書きます!#観劇レビュー』

鑑賞した舞台のレビューをただただ書き残していきます!

宝塚月組『応天の門』を観劇した感想

今回のレビューは、宝塚月組「応天の門」です。


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漫画が原作で、平安京を舞台に様々な難事件が巻き起こり、在原業平と菅原道真が協力して事件を解決していくというミステリー作品です。

 

月城かなとさん演じるのが菅原道真。少々変わり者で周りからは浮いているが、読書好きで鋭い洞察力を持つ少年。その推理力を買われて、治安維持を司る検非違使の在原業平とともに事件を解決することになります。

最初から事件解決に全く乗り気でないにも関わらず、在原業平に半ば強引に協力させられた菅原道真は終始むすっとしていて、むすっとした月城さん可愛らしかったです(笑)

設定的にも10代の少年くらいなので、随所に幼さもあり、そういった少年の役がとても似合うトップスターだなぁと思いました。

 

菅原道真を事件解決に巻き込む検非違使の在原業平を演じるのが鳳月杏さん。

女たらしの3枚目という役柄でとにかく女性が大好き。しかし、過去に駆け落ちをしようとした高子という女性がいて、その女性との過去・現在のストーリーも描かれました。

鳳月さんは3枚目の役柄がとても似合いますね。本作のお笑い担当といった感じで、くすっと笑ってしまうシーンが多く、ちょっとした間だったり動き方だったりでキャラクターをよりコミカルに表現されていて素晴らしかったです。

 

京都では、夜になると「百鬼夜行」と呼ばれる者たちが通りを闊歩し、その者たちを見た人たちが殺されてしまうという事件が起こっていました。

 

その事件解決に向け在原業平と菅原道真らとともに、"昭姫"と呼ばれる唐渡りの品を取り扱う店主も加わり、様々な策略を駆使しながら事件解決へと動き出していきます。

 

昭姫を演じるのが海乃美月さん。海乃さんはエレガントな役がとてもお似合いです。今作はエレガントかつ強い女性といったキャラクター。月城さん演じる菅原道真へ協力する仲間、といったポジションで恋愛関係にはなりませんが、菅原少年を近くで見守るお姉さんといった感じでとてもたくましくかっこいい女性でした。

 

まだ宝塚作品は多く観劇していませんが、恋愛ではない宝塚作品も良いなぁと思いましたし、バディものといいますか信頼関係で繋がっているような男女の物語ももっと見てみたいなと思いました。

 

事件の真相に迫るにつれて敵の正体が明らかになるときはゾクゾクしますし、観客も一緒に謎解きをしている気分になって非常に面白い作品でした。原作の漫画も読んでみたい・・!

 

 

【公演情報】

 

宝塚月組「応天の門」

 

原作:灰原薬

脚本・演出:田渕大輔

 

出演:

月組/光月 るう、白雪 さち花、千海 華蘭、鳳月 杏、月城 かなと、春海 ゆう、夢奈 瑠音、蓮 つかさ、海乃 美月、佳城 葵、朝霧 真、麗 泉里、清華 蘭、英 かおと、彩 みちる、朝陽 つばさ、蘭 尚樹、風間 柚乃、桃歌 雪、空城 ゆう、妃純 凛、天紫 珠李、彩音 星凪、礼華 はる、結愛 かれん、花時 舞香、甲海 夏帆、彩海 せら、天愛 るりあ、蘭世 惠翔、菜々野 あり、柊木 絢斗、一星 慧、大楠 てら、白河 りり、瑠皇 りあ、羽音 みか、彩路 ゆりか、まのあ 澪、爽 悠季、毬矢 ソナタ、きよら 羽龍、咲彩 いちご、真弘 蓮、美海 そら、月乃 だい亜、朝香 ゆらら、静音 ほたる、七城 雅、槙 照斗、奏羽 美緒、遥稀 れお、水城 あおい、一乃 凜、花妃 舞音、和真 あさ乃、蘭叶 みり、涼宮 蘭奈、澪 あゆと、綺乃 ゆず、大瀬 いぶき、天つ風 朱李、澪花 えりさ、華羽 りみ、一輝 翔琉、美颯 りひと、愛梛 ちとせ、相星 旬、彩姫 みみ、美渦 せいか、穂波 舞咲、星丘 しずく、八重 ひめか、雅 耀、桜之 真緒

 

専科/梨花 ますみ

 

公演日程:

2023年2月4日(土)~3月6日(月) 宝塚大劇場

2023年3月25日(土)~4月30日(日) 東京宝塚劇場

 

 

観劇日:2023年4月18日(火)18:30公演