『書きます!#観劇レビュー』

鑑賞した舞台のレビューをただただ書き残していきます!

ミュージカル『ボディーガード』を観劇した感想(ネタばれあり)

今回のレビューは、ミュージカル「ボディーガード」です。


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本作は主人公であるレイチェルの歌唱力をとにかく堪能するミュージカル。

 

ラブロマンスのミュージカルでもあり、トップミュージシャンであるレイチェルのライブを見に来ているような演出にもなっています。

 

圧倒的歌唱力を兼ね備えている方でないとレイチェル役は務まらないと思いますが、これ以上ないキャスティングだと思います。

 

新妻聖子さんは、日本で一番歌が上手いミュージカル女優だと思っておりますが、もはや日本にとどまってはいけないのでは…と思うほどの歌唱力。映画「ボディーガード」の主題歌であり知らない人はいないほどの名曲かつ難曲、ホイットニーヒューストンの「オールウェイズ・ラヴ・ユー」(エンダァァァ)をあそこまで伸び伸びと心地よく歌いこなしてしまうのだから恐ろしい…。

 

あの歌声を毎公演2,000人しか生で聴けないことがもったいなさすぎる。

May Jさんver.も聴きたかったなぁ。

 

ダブルキャストの作品は時間に余裕があれば必ずどっちも観に行くべきだ、と改めて心に誓ったのでした。

 

しかも今回C席で観劇しましたので、5,000円で聴いてしまいました。破格すぎ。こわ。単純に近年のミュージカルで5,000円のチケット価格が珍しいですよね。万年金欠オタクからするとありがたすぎますし、「行ってみようかな」という観劇のハードル自体下がるので、この価格を設定してくださった関係者の皆様に感謝申し上げます。

 

主人公のレイチェルを献身的にサポートするボディーガードを演じるのが大谷亮平さん。

大谷さんの低くて淡々とした口調が堅物な雰囲気を纏いつつも、レイチェルの息子であるフレッチャーと話しているときなどに見せる優しい一面がよりフランク・ファーマーを魅力的に見せていて、大人な男性の雰囲気がとても素敵でした。

 

フランクが歌を歌うシーンが1か所あるのですが、あの絶妙な音程の外し方…。めちゃくちゃかっこいい佇まいで歌っているのに客席から漏れる笑い声。

大谷さん自身が音痴なのではなく、キャラクターとして音を外しているのだと思いますが、あまりにも絶妙な外し方で、かつ、本人はいたって本気で歌っている(というシーン)なのでめちゃくちゃかわいらしかったです。

 

ちょうど観劇日が新妻さんの東京公演千秋楽公演で、カーテンコールでも感謝の言葉を述べられていましたが、カーテンコールから出てくるたびに大谷さんと繋いだ手をぶらぶら揺らして出てくる姿が可愛すぎました。天真爛漫な新妻さんになされるがままの大谷さんという構図が微笑まし過ぎてほっこりしましたw

 

 

【公演情報】

 

ミュージカル「ボディーガード」

 

原作:ローレンス・カスダン作 ワーナー・ブラザース映画「ボディガード」

脚本:アレクサンダー・ディネラリス

 

訳詞:森雪之丞

翻訳:阿部のぞみ

編曲:クリス・イーガン

演出・振付:ジョシュア・ベルガッセ

 

出演

新妻聖子 / May J.(ダブルキャスト)

大谷亮平、AKANE LIV、水田航生、加藤潤一、大久保祥太郎

野林万稔 / 古澤利空 / 笹本旭(トリプルキャスト)

内場勝則

青山航士、飯田一徳、岡田治己、加藤翔多郎、鹿糠友和、熊澤沙穂、後藤裕磨、斎藤葉月、杉浦小百合、杉山諒二、橋本由希子、深瀬友梨、Micco、吉本美里衣

(スウィング)新井健太 江崎里紗

 

日程

東京公演:2024年2月18日(日)~3月3日(日) 東急シアターオーブ

大阪公演:2024年3月30日(土)〜4月7日(日) 梅田芸術劇場メインホール

 

観劇日:2024年3月2日(土) 17:30公演