今回のレビューは、「星降る夜に出掛けよう」です。
坂東玉三郎さんが脚本・演出を担当した本作。
なんの前情報も入れず観に行ったんですが、3本の短編を上演するスタイルで驚きました。
上演時間も約95分で、とてもコンパクトでありつつも、さまざまな物語を見ることができました。
世界的に有名なサン=テグジュペリ作の『星の王子さま』と、ジョン・パトリック・シャンリィ作の初戯曲集『お月さまへようこそ』を原作とした、夜空がテーマの舞台ということで、確かに夜空や星が象徴的な作品でしたね。
ステージ上から天井にまで張り巡らされた、星のようなイルミネーションがとても美しくて、ライトアップした瞬間大感動してしまいました。
髙木雄也さん(Hey!Say!JUMP)、中山優馬さん、髙地優吾さん(SixTONES)の3人がそれぞれの主演として登場。
どれも20分ほどの短い作品でしたが、短いながらも演技力・歌唱力の光るお芝居でした。
髙木さんと髙地さんは過去作品を観劇したこともあり、とても芝居が上手なイメージがありましたが、中山優馬さんは舞台経験も多いだけあって、安定感!といったお芝居で、ステージ上での見せ方がとても上手でした。
3本の芝居のあとは3人での歌唱シーンもあり、まるでライブのような雰囲気に。
ファンにはたまらないですし、芝居に歌に、エンターテインメントを凝縮したようなとても新鮮な作品でした。
【公演情報】
大阪松竹座 開場100周年記念『星降る夜に出掛けよう』
作・訳
サン=テグジュペリ/作 河野万里子/訳 「星の王子さま」(新潮文庫刊)より
作・訳
ジョン・パトリック・シャンリィ/作 鈴木小百合/訳 「お月さまへようこそ」(白水社刊)より
演出・翻案・脚本(星の王子さま)・作詞:坂東玉三郎
出演:
髙木雄也、中山優馬、髙地優吾
荒木啓佑、猪狩裕平、石野滉貴、小川誠太、河野駿介、島田連矢、西口晴乃亮、馬場礼河、古川雅達、Miffy
日程
京都公演:2023年6月12日(月)~6月21日(水) 京都南座
大阪公演:2023年10月2日(月)~10月28日(土) 大阪松竹座
観劇日:2023年10月24日(火)17:00公演