『書きます!#観劇レビュー』

鑑賞した舞台のレビューをただただ書き残していきます!

羽ばたけ小劇団シリーズ⑥ 遅咲会「おーい、かえってこーい」を観劇した感想

久々の更新です、小劇団シリーズ。第6回です。

全体としては第66回のレビューとなります。

 

以前から何度から観劇させていただいている遅咲会の最新公演「おーい、かえってこーい」を観劇いたしました。

前回観劇した際のレビューは以下に掲載しておりますのでぜひご覧ください。

www.kakimasu-review.com

 

今回は、今まで以上に脚本が複雑かつ伏線がちりばめられまくりの作品でした。

 

 

〈あらすじ〉

 

友人たちと引っ越し作業をしているナオトの部屋に、突如不思議な穴が出現する。その穴は掃除機のようになんでも吸い込んでいき、ナオトたちは引っ越しで処分に困っていたゴミをすべてその穴に捨てることに。

穴の向こう側が気になった彼らは、怖がりつつも"向こう側"へと踏み込んでいく。

穴の向こう側は一体どこなのか...。そして、こちら側との関係は一体何なのか。

物語が進むにつれて奇妙な因果関係が明らかになり、ナオト達は想像もしていないとんでもない混乱に巻き込まれていく...。

 

 

穴の出現とともに、ステージ上の登場人物たちは大混乱。

さっきまで普通の壁だったのに、一瞬で通り抜けられる仕様になったステージの構造にシンプルに感動しました。

 

穴の向こう側とこちら側の謎が物語中盤で明らかになってからは、前半の物語が全て伏線へと変貌し、後半の物語へとつながっていくという謎解き的な要素もあり、非常に面白いストーリでした。

小道具や衣装を変えることで前半と後半を分け、キャラクターの立場・関係性を見せていく、というのもわかりやすかったです。

 

【公演情報】

 

遅咲会第16回公演「おーい、かえってこーい」

 

脚本:水谷健吾(遅咲会)

演出:荒木太郎(シアターザロケッツ)

 

出演:前田直紀、比嘉奈菜子、菅野英樹、太田純平、中川ミコ、水谷悠樹、菊田貴公、松本洋一、安澄かえで、なりた雛糸、真僖祐梨、竹田大将

 

日程:2021年5月18日(火)~5月23日(日)

 

会場:劇場MOMO

 

観劇日:2021年5月21日(金)19:00公演